ユーザーは嘘をつく

ユーザーは“嘘”をつく 声にならない本音を探るための5つのステップ

ユーザーの声は常に正解ではない
これは、どれがいい、どれが悪いということではないと思っています。
もちろん最後の、ユーザーの声を取り入れる、
可能な限り反映するということは、確かにそれが目指している世界ではあるものの、
すべてを聞いてサービスを運営し続けていくと「結局、私たちは何がしたいんだろう」というような、
ユーザーの声に振り回されてしまう環境に陥りやすくなってしまうことがあります。

我々が描くべきものは何なのか、ということを見失う傾向があるので、結構バランスが難しいと思っています。
つまり解決する問題そのものが間違っていると、解決方法として提供するソリューションの質が悪くなってしまう。
間違った問題を解決してしまったら、それは効果が薄いわけですよね。
なので、本来解決すべき問題は何かということに、もちろんじっくり時間を費やす必要はあるものの、
問題解決意識をさらに進化させた、問題の再発防止という考え方にシフトすべきと思ってます。
取り組むべきことは問題解決の先にある
例えば医者の例をまた出しますが、お医者さんの役割は「怪我しました」「では止血しますね」という
一時的な応急処置だけじゃないと思うんです。
再発しないためにはどういう生活をすればいいか、どういう食事をすればいいか、
健康維持のためにどうすればいいかっていうところに触れますよね。
それが再発防止なんです。

問題を一時的に解決しても、再発したらどうするのか。
私たちの仕事は解決以上に問題を防止することだと思っています。
解決だけに留まってはいけない。