it技術:バッチファイル
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it技術:バッチファイル [2017/04/19 11:42] – [ログとリダイレクト] yajuadmin | it技術:バッチファイル [2019/02/18 11:58] – [日付加算はvbsにやらせる] yajuadmin | ||
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行 5: | 行 5: | ||
cd /d %~dp0 | cd /d %~dp0 | ||
</ | </ | ||
+ | “%~dp0” は、“%0” で 0 番目の引数 (つまりバッチファイルのフルパス) から、“~” (チルダ) で両端を囲むダブルクオートを取り除き、“d” でドライブレターを残し、更に “p” でパスを残す、つまり、バッチファイルのあるフォルダまでのパスを示しています。 | ||
+ | ===== 32bit環境で実行 ===== | ||
+ | 64bitOS上では、コマンドプロンプトやCScriptは64bitで動作してしまうため、WOW64内環境内で実行させる必要がある。\\ | ||
+ | [[http:// | ||
+ | |||
+ | Excelファイルのデータアクセスに「OLEDB4.0」を使う場合、32bit環境でないとエラーとなる。\\ | ||
+ | IISで32bitモードで動作する際に使用するモジュールのレジストリ登録も32bit環境で実行させる。 | ||
+ | ==== VBSの場合 ==== | ||
+ | <code bat> | ||
+ | %windir%SysWOW64\cscript.exe xxxxx.vbs | ||
+ | または | ||
+ | %windir%SysWOW64\cmd.exe xxxxx.vbs | ||
+ | </ | ||
+ | ==== レジストリ登録の場合 ==== | ||
+ | 「ファイル名を指定して実行」で入力する | ||
+ | <code bat> | ||
+ | %windir%SysWOW64\regsvr32 xxxxx.dll | ||
+ | </ | ||
===== 変数の値が反映されない ===== | ===== 変数の値が反映されない ===== | ||
if文、for文の中に書いた処理は「()を抜けてから」変数の値が反映される。\\ | if文、for文の中に書いた処理は「()を抜けてから」変数の値が反映される。\\ | ||
行 39: | 行 57: | ||
echo ファイルが見つかりません ^(%filePath%^) | echo ファイルが見つかりません ^(%filePath%^) | ||
) | ) | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ===== 日時YYYYMMDDHHMMSS形式のセット ===== | ||
+ | 現在時刻をYYYYMMDDHHMMSS形式で取得する。 | ||
+ | |||
+ | < | ||
+ | set time_tmp=%time: | ||
+ | set now=%date:/ | ||
+ | echo %now% | ||
</ | </ | ||
===== 日付加算はvbsにやらせる ===== | ===== 日付加算はvbsにやらせる ===== | ||
バッチ処理では困ったことに日付の計算が簡単には出来ません。その部分はVBSに処理をまかせてしまう。\\ | バッチ処理では困ったことに日付の計算が簡単には出来ません。その部分はVBSに処理をまかせてしまう。\\ | ||
- | 参照:[[http:// | + | [[http:// |
例 短い日付と長い日付で分岐させる。 | 例 短い日付と長い日付で分岐させる。 | ||
行 76: | 行 103: | ||
通常のリダイレクトは標準出力(「1」)に書き込まれるが、エラーメッセージはエラー出力(「2」)に書き込まれるためエラーメッセージをログに記録しておくことができない。その場合、「2>& | 通常のリダイレクトは標準出力(「1」)に書き込まれるが、エラーメッセージはエラー出力(「2」)に書き込まれるためエラーメッセージをログに記録しておくことができない。その場合、「2>& | ||
<code bat> | <code bat> | ||
+ | echp 開始 %date% %time% > log.txt | ||
call sub.bat >> log.txt | call sub.bat >> log.txt | ||
↓ | ↓ | ||
call sub.bat >> log.txt 2>&1 | call sub.bat >> log.txt 2>&1 | ||
</ | </ | ||
+ | |||
===== 空白含む内容のパラメータ渡し ===== | ===== 空白含む内容のパラメータ渡し ===== | ||
行 112: | 行 141: | ||
echo %res% | echo %res% | ||
</ | </ | ||
- | 参照:[[http:// | + | [[http:// |
===== 一定期間経過した古いファイルを自動削除する ===== | ===== 一定期間経過した古いファイルを自動削除する ===== | ||
行 127: | 行 156: | ||
exit 0 | exit 0 | ||
</ | </ | ||
- | 参照:[[http:// | + | [[http:// |
|Windowsで一定期間経過した古いファイルを自動削除するコマンドは?コマンドプロンプト標準コマンドがある]] | |Windowsで一定期間経過した古いファイルを自動削除するコマンドは?コマンドプロンプト標準コマンドがある]] | ||
行 137: | 行 166: | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
+ | |||
+ | ===== レジストリのコマンド編集 ===== | ||
+ | regeditはコマンドラインから実行した場合、成否をerrorlevel環境変数に設定しないため、バッチファイルから使用する場合はregコマンドを使うことが望ましい。\\ | ||
+ | [[http:// | ||
+ | |||
+ | <code bat 書式> | ||
+ | reg サブコマンド キー名 ファイル名 | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ^主なサブコマンド^^ | ||
+ | ^query|レジストリのキーや値を画面に表示します。| | ||
+ | ^import|ファイル(*.reg 形式)からレジストリの情報をインポートします。| | ||
+ | ^export|レジストリの情報をファイル(*.reg 形式)に出力します。| | ||
+ | |||
+ | <code bat エクスポート> | ||
+ | Set InstallReg=HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro | ||
+ | call :regSub Database_Backup.reg " | ||
+ | |||
+ | :regSub | ||
+ | echo %1 >> regexport.log | ||
+ | reg export " | ||
+ | exit /b | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | <code bat インポート> | ||
+ | call :regSub Database_Backup.reg | ||
+ | |||
+ | :regSub | ||
+ | if exist %1 ( | ||
+ | echo %1 >> regimport.log | ||
+ | reg import %1 >> regimport.log 2>&1 | ||
+ | ) | ||
+ | exit /b | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ===== ファイルコピー ===== | ||
+ | ==== XCopy ==== | ||
+ | ディレクトリツリーごとコピーできるところが、copy との最大の違いとなります。\\ | ||
+ | [[https:// | ||
+ | |||
+ | ^よく使用するオプション^^ | ||
+ | ^/ | ||
+ | ^/ | ||
+ | ^/ | ||
+ | ^/ | ||
+ | ^/ | ||
+ | |||
+ | XCOPY元としてフォルダを指定する場合,フォルダ名の末尾に\を付けないこと\\ | ||
+ | XCOPY先としてフォルダを指定する場合,フォルダ名の末尾に\を付けること | ||
+ | |||
+ | === 「ファイル名ですか、またはディレクトリ名ですか」の確認 === | ||
+ | [[http:// | ||
+ | 「複写先が既存のディレクトリを含まず、かつ、名前が円記号(\)で終わっていない場合」または「複写元の下位フォルダに同じファイルがある場合」に表示される。 | ||
+ | |||
+ | 回避策としては複写先に円記号(\)を付ける。または下記のように強制的にファイルにecho F(ファイル) or D(ディレクトリ)を指定する。\\ | ||
+ | ※複写元の下位フォルダに同じファイルがある場合、最後に見つかったファイルがコピーされる。\\ | ||
+ | その場合、XCopyをやめてCopy(複写先にフォルダの作成が必要)にするか、更新日が新しいのが確実なら「/ | ||
+ | <code bat> | ||
+ | Set InstallDir=D: | ||
+ | echo F|XCopy " | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | === デメリット === | ||
+ | [[http:// | ||
+ | |||
+ | * XCOPYは、長い(255文字を越える)ファイル名を処理できず、異常終了します。 | ||
+ | * XCOPY /d で「タイムスタンプが新しくなったファイルだけをコピー」するとき、 コピー先のファイルのタイムスタンプが、コピー元のファイルのタイムスタンプと、秒単位でずれることがあります。 そのため、XCOPY処理を日次で実行して、本来は毎日差分だけをコピーするつもりでいても、 毎日全ファイルをコピーしてしまうことがあります。 | ||
+ | |||
+ | ==== Robocopy ==== | ||
+ | Windows Vista 以降、Windows Server 2008 以降では標準コマンドとして用意されている。\\ | ||
+ | [[http:// | ||
+ | |||
+ | メリット | ||
+ | * 255文字以上のファイルパスに対応 | ||
+ | * ミラーリング(差分コピーと同じです) | ||
+ | * コピー先のいらないファイルを削除するのみ | ||
+ | * 古いファイルはコピーしない | ||
+ | * コピーではなく移動する | ||
+ | * リトライがある | ||
+ | * フォルダ体系のみコピーし、アクセス権をコピーしたい | ||
+ | * アクセス権が無いけどバックアップに使いたい | ||
+ | * タイムスタンプを維持できる | ||
+ | |||
+ | などなど | ||
+ | |||
+ | ==== FastCopy ==== | ||
+ | Windows系最速(? | ||
+ | [[http:// | ||
+ | |||
+ | UNICODE でしか表現できないファイル名やMAX_PATH(260文字) を越えた位置のファイルもコピー(&削除)できます。\\ | ||
+ | Read/Write も、OS のキャッシュを全く使わないため、他のプロセス(アプリケーション)が重くなりにくくなっています。可能な限り大きな単位で Read/Write するため、デバイスの限界に近いパフォーマンスが出ます。 | ||
+ | |||
+ | GUI版だけでなくコマンドライン版があります。 | ||
+ | <code bat 書式> | ||
+ | fastcopy.exe [/ | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ===== フォルダ自体をコピーする ===== | ||
+ | フォルダ自体をコピーするには、コピー先にフォルダを指定する。 | ||
+ | < | ||
+ | robocopy C:\AAA\hoge D:\BBB\hoge /E | ||
+ | echo d | xcopy C:\AAA\hoge D:\BBB\hoge /E | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | ==== フォルダの更新日時を維持してコピーする ==== | ||
+ | フォルダの更新日時を維持してコピーするには、robocopyのオプション「/ | ||
+ | < | ||
+ | robocopy C:\AAA\hoge D:\BBB\hoge /E / | ||
+ | </ | ||
===== 参照 ===== | ===== 参照 ===== | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[https:// | * [[https:// |
it技術/バッチファイル.txt · 最終更新: 2021/04/09 10:23 by yajuadmin