====== ヒューマンエラー ====== ヒューマンエラーは人間がもつ特性なので、無くすことはできません。\\ しかし、人間の行動特性を理解することにより、少なくすることは可能です。 [[https://www.keyence.co.jp/ss/general/manufacture-tips/swiss-cheese-model.jsp|チーズの穴は事故のもと!? トラブルは「スイスチーズモデル」で防ぐ]] ===== 人間の行動特性 ===== ^特性^内容^ |不注意|うっかり、ぼんやりして無意識的な行動をとる。勝手な思い込みをする。| |錯覚|視覚、聴覚などの錯覚現象による間違い| |近道|作業通路があるのに禁止されている近道を通る。| |省略|作業手順を省略したりする。| |ミス|見間違い、聞き違い、言い違い、思い違い、覚え違い、やり違いなど。 | ===== どんなときに、ヒューマンエラーが発生するのか? ===== ==== 人間側の状況(内的要因) ==== - 急いでいるとき - ケンカなどにより、感情が高ぶっているとき - 過去の経験を過信しているとき - 病気、疲労などのような心身の異常があるとき - 不慣れ、未経験、知識不足などのとき - 仕事以外の心配ごとなどがあるとき - いい加減な判断で甘くみたとき ==== 環境側の条件(外的要因) ==== - 作業支持が不明確、正しく伝えられなかったとき - 似た形状のものが並んでいたり、錯覚しやすい状況にあるとき - 作業が切迫しているとき - 作業が単純すぎるとき - 作業が複雑すぎるとき - 作業場の雰囲気がルーズなとき - 邪魔が入ったとき(別の用事などをいいつけられたとき) - 平常のときと環境が変わったとき ===== ヒューマンエラーを防止するには? ===== ==== KY活動(危険予知活動)を数分でかまわないが毎朝行う。 ==== - 一人KY \\ 作業前に危険な作業を思い浮かべる、自分の安全行動の確認 - 問いかけKY \\ 部下の安全確認、危険作業の確認及びアドバイス - 相互問いかけKY \\ 集団による自主管理、熟練者による現場での教育、指導