====== 本の歴史 ====== 本の歴史 (「知の再発見」双書) (日本語) 単行本 – 1998/12/1 ^関連年表^^ ^年^出来事^ |前3千年紀|エジプトで、文字を書きつける素材としてパピルスが用いられる。パピルスはのちにギリシアやローマにも普及し、盛んに使用された。| |前2世紀|このころ、中国で紙が発明されたといわれる。エジプトで羊皮紙の製造が始まる。| |1世紀初旬|本の形態が巻物から冊子に変化する。| |6-8世紀|修道院内に写本室が設けられ、宗教書やギリシア・ローマ期の文献がラテン語で筆写された。| |8世紀|東洋諸国で、木版印刷が始まる。| |9-12世紀|カロリング書体が出現。ヨーロッパ全域に普及。| |12世紀末以降|各地に大学が設立され、本の需要が拡大。写字生や製本職人など、本に関わる人々が同業組合を結成するようになる。ラテン語ではなく、各国の日常語で書かれた写本が増加する。ゴシック書体が作られる。| |13世紀|ヨーロッパに紙が伝わる| |13世紀後半|「ペシア」の手法による写本が広く行なわれるようになる。| |14世紀|ヨーロッパで木版印刷術が大きく進歩する。| |14世紀末|ドイツのマインツでグーテンベルク誕生。| |1453-54頃|最初期の活字印刷物であるラテン語の文法書や暦書が現れる。グーテンベルクによるものとされているが、確たる根拠はない。| |1454|『四十二行聖書」がマインツで印刷される。| |1457|日付と印刷者名が明記された最初の活字印刷本『マインツ聖詩集』の印刷が8月14日に完了。10月14日に出版。| |1460|最初の挿絵入り活字本が、印刷業者プフィスターにより、ドイツのバンベルクで出版される。このころ、挿絵入りの木版小冊子が広く普及する。| |1460-68頃|ドイツ国内に、次々と印刷工房が出現。| |1470-80頃|西ヨーロッパ各地に印刷工房設立。1480年の時点で、 110以上の都市に印刷工房が存在していた。| |1472|ダンテ「神曲」刊行。| |1485以降|ドイツのフランクフルトで、大規模な書籍市が開かれるようになる。| |15世紀末-16世紀前半|アルド・マヌーチオやヨハネス・フローベン、エティエンヌー族など、人文主義の影響を受けた印刷業者が学者たちとの協力関係を築いていく。| |1511|エラスムス『痴愚神礼賛』刊行。| |1517|ルターの「95カ条の提題」が大量に印刷・流布され、宗教改革運動に多大な影響を与える。| |1522|ルター訳『新約聖書』刊行。| |1534|フランスでカトリックを攻撃した「檄文事件」。以降、印刷所や書籍商に対する取り締まりが強化される。| |1543|コペルニクス『天体の運動について』刊行。| |1544|クロード・ガラモンがローマン体活字の製作を開始。| |1550頃|ロシアに活字印刷術が伝わる。| |1559|ローマ教皇庁が最初の『禁書目録』を公布。| |1580|モンテーニュ『エセー』刊行。| |1590|イエズス会により、日本に活字印刷術が伝わる。| |1605|ドイツで初の定期刊行物。セルバンテス『ドン・キホーテ』刊行。| |1637|デカルト「方法叙説』刊行。| |1638|アメリカに活字印刷術が伝わる。| |1639|フランスでルイ13世が王立印刷所を設立。| |17世紀半ば|ヨーロッパ各地で本の海賊版が横行。| |1667|パリで出版業者数の制限、印刷道具の売買の規制など、統制が始まる。| |17世紀半ば|ヨーロッパ各地で本の海賊版が横行。| |1670|パスカル『パンセ』刊行。| |1701|フランスに書物監督局が設置される。| |1702|イギリスで初の日刊紙『デイリー・クーラント』創刊。| |1709|イギリスで著作権法(アン法)が制定される。| |1718|フランスで、「黙許」という非公式な出版許可が与えられるようになる。以降、出版に対する規制が緩和されていく。| |1749-1804|ビュフォン「博物誌』刊行。| |1751-80|『百科全書』刊行。| |1789|フランス革命|